新西宮ヨットハーバーの台風被害状況は、新たに導入した上下架設備に影響を及ぼしており今回の台風21号の威力は壮絶なものであったことがわかります。また、新西宮ヨットハーバーは過去1993年の9月に発生した大型台風の影響で計87隻ものボートやヨットの被害が発生した衝撃的な歴史があるため、台風に対する強度耐性の改善が行われていました。
そのため、今回のような超大型台風21号での新西宮ヨットハーバーの台風被害状況は、係留設備には致命的ダメージがなかったことが不幸中の幸いであります。新西宮ヨットハーバーには、西日本最大規模数のボートやヨットが釣りやレジャー利用のために係留されていて、その台風被害が心配されていましたがボートの沈没被害などはなかったです。
新西宮ヨットハーバーの台風被害による業務停止の発生
新西宮ヨットハーバーの台風被害は係留設備(ポンツーン)などに大きなダメージが発生しなかったのですが、近年新たに導入したボートを上げ下ろしするための大型クレーンと、給油施設に被害が発生している状況となっておりその復旧が不明となっています。そのため、新西宮ヨットハーバーでのボートの上下架と燃料の給油業務が当面の期間停止となってしまいました。
そして、関西方面を直撃した大型台風21号の影響で、大規模な停電がいたるところで発生したため新西宮ヨットハーバーの施設も停電と断水となりました。幸いにも新西宮ヨットハーバーの施設は1日で電力が回復し、水道の使用もできるようになり各係留ボートへの電力供給機能もマリーナとして機能回復をはたしました。過去の1993年9月の大型台風被害を経験した新西宮ヨットハーバーなので、その対策は効果があったように感じられます。
1993年当時の大型台風は新西宮ヨットハーバーを直撃していなかったのに、計87隻もの船舶被害が発生していました。今回の台風21号は新西宮ヨットハーバーを直撃しているもののボートには、大惨事には至らなかったことが不幸中の幸いでした。新西宮ヨットハーバーは比較的台風によるダメージが少なかったので、外部マリーナからの船舶の避難場所としてビジターバースにて受け入れをしていますが、申し込みが殺到しているのでハーバーに事前お問い合わせをオススメします。
なお、新西宮ヨットハーバーは台風被害から約3週間が経過して、給油設備の早期全面復旧が完了しました。今現在は、船舶への給油やボートの上下架業務が再開しています。
新西宮ヨットハーバー周辺の他マリーナは台風被害状況がヒドかった
新西宮ヨットハーバーの北側方向の近くにある、西宮マリーナでは「西宮マリーナと西宮ビーチリゾート台風被害と御前浜西宮砲台跡の釣り場」の記事でお話している通り、今回の大型台風21号の記録的な高潮の影響でマリーナ全てが冠水してしまい係留設備ごとボートが複数隻流されてしまう大きな被害が発生してしまいました。また、係留されていた大型クルーザーが垂直に沈没するなどの被害が出ており、中には大きく流されてしまったボートも1隻あり捜索中となっています。
なお、西宮マリーナから南東方向に下った位置にあり新西宮ヨットハーバーから北東方向に位置する、神戸マリーナ(西宮市)では60メートル以上の長さのある係留設備が流される事態となっていて、ボートやヨットなども40隻以上が流されています。その流されたボートの一部が新西宮ヨットハーバー近くの道路に乗り上げている事態となりました。
新西宮ヨットハーバーの西側にある芦屋マリーナ(芦屋市)は、新西宮ヨットハーバーと同様に桟橋などの係留設備の大きな被害はなかったものの、高潮の影響により、桟橋が海面上昇と同時に上がったことによる一部のセンサー設備に被害が発生したというものであった。
また、芦屋マリーナ自体は大きなダメージが無かったものの、芦屋マリーナ南側の日頃釣り人で賑わう南芦屋浜ベランダは巨大コンテナが乗り上げるなどの大きなダメージが発生しました。なお、北海道新聞社の「連続台風記録と防災 道新報道」の中に記録されている台風記録の中でも今回の台風被害はとても大きいかと感じます。
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