マンボウの死因一覧説は本当か嘘かという前に、マンボウが魚の中で最も弱い生き物というのが噂で広がっていますが、その真偽をマンボウを飼育している水族館の話しからまとめてみました。マンボウの死因一覧説は、マンボウがとてもデリケートであり簡単にコロっといってしまう内容のものが多いですが、はたしてそれが本当なのか嘘なのかが気になります。このマンボウの死因一覧説の質問に対して、水族館側はどういった回答をするのかを確認していきましょう。
目次
マンボウの死因一覧説は本当か嘘か?
マンボウは驚くことに、大き分けるとフグ目に属するフグの仲間であります。元々はフグが外洋に進出して暮らすようになってから、外洋に対応するために今現在の最大2トン以上の巨体を持つマンボウの姿へ適応進化してきました。さて、そんなマンボウの死因一覧についてそれが本当か嘘かどうかが気になるところですが、その一覧説は以下となっています。
・昼寝中に太陽の光が強すぎてあの世に
・魚を食べたらその骨が喉に詰まってしまいあの世に
・海水中の泡や気泡が目へ入ってストレスによりあの世に
・群れの仲間が目の前で亡くなったらショックのあまりあの世へ
・真っすぐにしか泳ぐことが出来ずに障害物にぶつかってあの世に
・体に付いた寄生虫を取るために海面ジャンプしてその衝撃であの世に
・皮膚が弱いあまり人間が触ると傷が付いてあの世に
以上が、マンボウの死因一覧でよく話されているあるいは話題になっている内容となっています。この他にも「海面で横たわって昼寝しているマンボウが漁師に撮られてあの世へ」や「マンボウが生む卵は約3億個だけど、そのほとんどが他の魚に食べられてあの世へ」といった内容もありましたが、マンボウ以外にも漁師に獲られますし、卵が食べられるに限ってもマンボウだからという話しにはならないので除外しました。
では、上記のマンボウ死因一覧の8議題について、名古屋港水族館の実際のコメントを見ていきましょう。名古屋港水族館ではマンボウの飼育歴が長く、マンボウが弱い生き物という噂について正しいアナウンスをされております。名古屋港水族館がマンボウに関する正しい回答をしてくれておりました。
マンボウが海中に潜ったけどその寒さによって凍死
マンボウが自ら海中の深いところまで潜っていき、そして水深の深いところの水温が低いのでそれによって凍死するという内容がよく話されることがあります。しかし、マンボウは水深800メートル程まで潜水能力がありますが、何ら問題なく生きている個体も多いのでそれはまずないという事です。ちなみにマンボウは生活水域を一定せずに、表層から水深800メートル前後を行ったり来たりしています。
マンボウは昼寝中に太陽の光が強すぎてあの世に
マンボウの死因一覧説の中に、太陽の光が強すぎるあまりそれによってあの世へ行ってしまうという内容があります。マンボウは時々海水面上まで上がってきて、身体を横向きにしてプカプカと浮かんでいることがあります。これを「マンボウのお昼寝」と表現することがあるのですが、太陽の光でマンボウがあの世へ行ってしまとなると、海水が無い状態で水族館への輸送が100%不可能となっていまうため、この死因説はありえないということになります。
マンボウは魚を食べたらその骨が喉に詰まってしまいあの世に
マンボウは魚を食べると、その骨が喉に詰まって死んでしまうという死因説も広がっています。マンボウは、基本的にクラゲなどの軟体生物を捕食します。また、マンボウはそのクラゲなどを多く捕食するため消化器系能力の機能が低くしっかりと消化しにくいという面から、魚や甲殻類などを丸ごと与えると骨などが臓器に刺さって死んでしまう場合があります。
そのため、名古屋港水族館では甲殻類などを尖ったものがマンボウの体内に入らないようにすり身にしてエサを与えています。このマンボウの死亡一覧説は、骨によって臓器を損傷してあの世へ行ってしまう事はあるとの事であり、正しい説でありました。
マンボウは海水中の泡や気泡が目へ入ってストレスによりあの世に
マンボウは海水中で泡が目に入ってしまうと、そのストレスによってあの世へ行ってしまうという説があります。このマンボウの死因一覧説は、マンボウだけに限らず、目に気泡が入ってしまう病気は海や川に生息する魚全般をはじめとして金魚やメダカなどペットとして飼う小魚にも発生します。そのため、マンボウに限定された話しではありません。
マンボウは群れの仲間が目の前で亡くなったらショックのあまりあの世へ
マンボウは群れの中で仲間が目の前で亡くなったらショック死するという説があります。マンボウは縄張り意識が強い魚であり、新たな仲間が加わろうとするとそれを阻止しようと行動することがあります。マンボウ自身が群れの数の減少によるストレスを感じることは稀であり、争いに追ってあの世へ行ってしまう可能性の方が高いとされています。
真っすぐにしか泳ぐことが出来ずに障害物にぶつかってあの世に
マンボウは体を曲げることが出来ないので、直進しかできずに障害物へぶつかってあの世へ行ってしまうという説があります。これについては、マンボウの後方のヒレを動かして回転も方向転換も可能です。俊敏な動きはできないまでも、マンボウはカーブを描きながら泳げますし、途中で進行方向を変更することもできます。
体に付いた寄生虫を取るために海面ジャンプしてその衝撃であの世に
マンボウは外洋でジャンプする行動を目撃されることもあり、そして水族館でも同様に水槽内でジャンプすることもあります。これには生態系が謎に包まれたマンボウでありますが、寄生虫を自ら取り除くためと言われています。しかし、海面ジャンプをしてその着水時の衝撃によってあの世へ行ってしまう事があれば、水族館でのマンボウの死因として浮上するはずですが、マンボウがジャンプしてそれが原因となって亡くなったことはありません。
マンボウは皮膚が弱いあまり人間が触ると傷が付いてあの世に
マンボウは皮膚が弱く人間が触るだけで傷がついてしまいあの世へ行ってしまう事があるという説もあります。これについては、名古屋港水族館のマンボウ飼育担当のアナウンスによると、人がマンボウに強く触ってしまった場合に跡が残ることがあると話されています。もちろん、マンボウの皮膚は硬くて小さなザラっとした鱗のようなものがありますが、比較的皮膚が弱いという点は本当でありました。
ただし、マンボウが特別皮膚が弱い魚というわけではなく、マンボウよりも皮膚が薄くそして柔らかく刺激にも弱い魚派たくさんいる事も事実です。とはいえ、強く人間がマンボウの皮膚に触ってしまった場合には、傷が発生してそれが原因で感染症となり無くなるという可能性は十分にあるとの水族館からのお話しです。
以上がマンボウの死因一覧説の本当か嘘かに関する水族館側のコメント紹介でした。また、マンボウ弱い説の中にも漁師の網に引っ掛かってあの世へ行ってしまう説がありましたが、マンボウ以外にも漁師に獲られてお亡くなりになる魚はたくさんいます。一方で、マンボウは日本と台湾ではとても人気のある食材であり、「マンボウの腸」はとても美味しいです。
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