イカの精子は、私たちの口内に大きな怪我をもたらす危険な存在であるということをご存知でしょうか。誰も好き好んでイカの精子を食べるわけではないですが、中にはイカの生食をするときに内蔵部分を含んだ状態で食してしまう場合があります。

つまり、知らず知らずのうちにイカの精子を食べてしまったばかりに、口内に想像を絶する激痛が走って手術が必要となってしまう事故を招いてしまいます。それでは、イカの精子を誤って生食するとなぜ手術が必要となるのかご説明していきます。

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イカの精子を食べると手術が必要になる理由


出典:YouTube
イカの精子を食べると、なぜ口を怪我してしまうのか不思議でどうしようもないかと思います。そんなイカの精子にまつわる話しでは「イカの精子は人を食べる」というものがあります。これは、イカの精莢(せいきょう)によって口腔内刺傷が発生してしまい、場合によって手術が必要になる不運なトラブルを言い表す言葉であります。

具体的に私たちが内臓部分に含まれる「イカの精子」を食べてしまうと、口の中に激痛が走ります。イカの内臓部分には、イカの精子が入っている精子嚢(せいのう)を包む形で半透明の「イカの精莢(せいきょう)」と呼ばれるものがあります。オスのイカはこの精莢(せいきょう)をメスに突き刺して交尾を行いますが、先端部分がまるで釣り針のような返し形状をしているため、一度突き刺さると簡単に抜くことができません。

「イカの精莢(せいきょう)」は3構造となっており、精子塊と粘着体と射出管の部位にわけられます。このイカの精子が含まれる「精莢」は外的刺激を受けると、精子塊を射出管からミサイルのように発射させて、返し針状のイカの精子塊が突き刺さります。また、ミサイルのように発射されたイカの精子塊は釣り針のように刺さるのに対して、本体はゼリーのように柔らかいので触って取ろうとしても精子塊本体が崩れていくだけで針状に突き刺された部分は自力で取り出すことができません。

そのため、誤って一度口の中にイカの精子が噴出された場合には、口内のイカの精子を切開してメスで取り除いていく方法しかありません。なんとも痛々しい話しですが、イカの胴体部分に内蔵があり処理をする時に、誤ってイカの精子が残っている状態で生食をしてしまうとこのような悲劇に直面してしまいます。それでは、イカの精子による口内小切開手術の事例が日本口腔外科学会雑誌に論文として発表されていたのでご紹介します。

イカの精子による口内小切開手術の事例

スルメイカを自宅で調理し、内臓部分を食した際に舌や頬部に激痛を感じた。鏡で口腔内を見たところ、舌や軟口蓋、頬粘膜に白い動く寄生虫のようなものが付着しているため、近歯科を受診したが除去困難なため救急での処置依頼となり、同日受診となった。右側舌縁部および右側頬粘膜や軟口蓋の口腔粘膜に直径約1mmの白色顆粒状の隆起にみられる部分と長さ4~5mmの白色虫体様異物が10数か所付着していた。

日本口腔外科学会雑誌

論文によると、頬粘膜に白くて動く寄生虫のようなものとありますが、これはイカの精子が放出された後にまるで生き物のように動く精子塊となっております。時間の経過と共にこのイカの精子の動きはなくなっていきます。

舌に付着した異物をガーゼで擦過したが除去できず、異物は粘膜内にあたかも刺入しているかのように強固に付着しているものもあった。異物は錨子でつかむと千切れてしまい完全に摘出できず患者も疼痛を訴えたため、局所麻酔一下にて小切開を加え、一つ一つ摘出した。摘出物は寄生虫(アニサキス)である可能性があったので、食道や胃にも侵入していることも考慮し内視鏡にて上部消化管精査を行ったが消化管粘膜に異常や異物は認めなかった。

イカや寄生虫について調べたところ「イカの精莢」という項目があり、そのなかの精莢よる口腔内刺傷と今回の状態が非常に類似していた。イカの生態についてより詳しく調べるため新江ノ島水族館へ問い合わせたところイカの精莢についての文献情報が提供された。

文献内容と摘出物所見を照合した結果、摘出物はイカの精莢であることが示唆されたが、さらに確定診断を得るため日本大学生物資源科学部海洋生物資源科学科魚医学研究室に摘出物をみていただいた。その結果、イカの精莢と確定診断が得られた。

日本口腔外科学会雑誌

この論文でも証明されております通り、イカの精子を誤って口に入れてしまうと、返し針が付いているような形状の精莢(せいきょう)を口内に発射されて大怪我と共に激痛が走ります。そして、自分では口内に突き刺さったイカの精子を取り除くことは不可能なので、切開という一番イヤなパターンで手術をしなければいけません。

少々豆知識となりますがオスのイカは、この「イカの精莢(せいきょう)」を100本以上内臓に蓄えていますので、超強力な口破壊ミサイルを隠し持っています。この記事を読まれた方は、間違ってもイカの内臓を含む生食を絶対にしないでください。おふざけで内臓部分を生食すると、イカの精子という超強力なミサイルによって、あなたの口内は小切開手術でしか取り除くことが出来ない大ダメージをくらうことになりますよ。

イカの精子による指先へのダメージ

イカの精子は誤って食べてしまう以外にも、料理をする前の内臓の下処理時に指へのダメージが発生することがあります。長時間水仕事などをしていて、指の皮膚が少しふやけている時などは皮膚の表面は柔らかくなります。このようなふやけた指先の皮膚の状態で、イカの精子が含まれる内臓を処理したとき「イカの精莢(せいきょう)」が運悪く指目掛けてミサイル発射されたときに痛みを伴うことがあります。

あるいは、イカを処理したときに指が痛痒くなった経験をした方も多いのではないでしょうか。これは、イカの精子のミサイルが指に発射されたために痛みを感じたり痒みを感じたりします。幸いにも指は口内のような柔らかい皮膚表面ではないので、小切開などの手術は不要です。少しの間、地味に痛い感覚と痛痒い感覚に耐えて、イカの精子による痛みなどが引くのを待つしかありません。

以上が、イカの精子によるトラブルと誤って生食することによってまさかの手術が必要となるという内容でした。イカの内臓部分は丁寧に取り除いて、くれぐれも内臓が付着した状態で生食はしないようにしてください。イカの精子が原因で、口内小切開の手術が必要になるとなれば後悔すること間違いなしですよ。それでは、イカの精子には気を付けましょう。

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