鮭とばの作り方は最近では家庭でも簡単に作れることもあって、釣った鮭(アキアジ)を自分で干物にする人が増えてきました。鮭トバは生鮭を丸々1匹のまま加工するパターンと、切り身を加工するパターンの2通りあります。鮭とばは、食べ方も少し工夫しないと硬いので皮付きの場合は薄くスライスして細い棒状にすると硬すぎず食べやすいです。それでは、鮭とばの作り方と簡単製法そして皮付きの食べ方についてご紹介していきたいと思います。
鮭とばの作り方は簡単に切り身からでも作れる
鮭とばの作り方は、生鮭の切り身でも簡単に作ることができてお酒のおつまみやおかずにもなります。そして、釣りをする人ならば本格的に生鮭(アキアジ)を丸々1匹を使って鮭とば作りをしたいという方も多くいることでしょう。鮭とば作りに必要なものは、以下の4点です。
鮭とばの作り方では、生鮭(アキアジ)を丸々1匹を使った方法からその手順をご紹介していきますので、切り身から作製したい方は途中工程から可能となっています。まずは、生鮭1匹の表面を綺麗に洗います。そして、生鮭のヌメリが取れたらお腹部分を包丁を使って開いて内臓を取り除きます。この時の工程では、軽く生鮭の内臓部分を洗い流すだけで大丈夫です。
続いては、生鮭の骨まわりに付いている血合い部分を綺麗に取り除きます。生鮭のお腹部分の血合いが残ってしまうと、鮭とばが完成したときに生臭くて美味しくなくなるため、血合い部分を綺麗に取り除く必要があります。生鮭の血合いが綺麗に取れたら、次に左右のエラを切り取ります。そして、血合いもエラも取り除けたら、生鮭のお腹部分から表面部分まで全てに塩を大量にまぶして下から水分が抜ける容器に生鮭を入れます。
それから、全体が塩で多い尽くされた生鮭の上から水を入れたペットボトルを重石代わりとして乗せながら、生鮭の水分を抜いていきます。生鮭を入れる容器は、発泡スチロール容器でも、クーラーボックスでも良いですが、生鮭が水浸しにならないように底を上げて生鮭が濡れないようにしてください。そして、生鮭は15度以下の温度を保つようにしてください。15度以上になると、細菌が活発になり生鮭の腐敗が発生してしまいます。
鮭が塩で締まると塩抜きする
生鮭の全体に塩をまぶしてペットボトルの重石を使って水抜きをする作業(溜まった水は定期的に捨ててください)を約1週間ほど続けたら、だんだんと生鮭の身が塩で締まってきます。生鮭の表面が硬くなってきたら塩で締まっている目安となります。この状態になってから、生鮭を取り出して全体が浸かるくらいの水で約半日ほど塩抜きします。
この塩抜きの工程をしないと、鮭とばが完成したときにしょっぱすぎて食べれないほど塩味が濃くなっちゃいますので塩抜きはとても重要です。この塩抜きをする場合も、生鮭の温度が上昇しないように氷などを入れて低水温をキープしてください。半日ほど生鮭の塩抜きが完了したら、いよいよ鮭を干す工程に入りますがエラがあった部分に紐を通すと吊るしやすいです。
また、生鮭のお腹部分に割りばしを突っ張り棒のように刺し込むとお腹部分を効率的に干すことができます。このような状態で、生鮭を3~4日ほど干して少しカチカチ状態になれば第一段階の干し工程が終了します。
いよいよ鮭を三枚おろしにして干す
第一段階の干し工程が完了したら、いよいよ鮭を三枚おろしにします。鮭の切り身から鮭とばを作りたい方は、切り身の状態で塩を塗して水抜きをして丸々1匹と同じような形で行ってください。切り身からスタートする方は、鮭の丸々1匹の三枚おろしからは同じ工程となります。鮭を三枚おろしにしたら、そのまま丸ごと干しても良いですし、好きな大きさや形にカットしても大丈夫です。
カットの加工を行ったら、続いては乾物ネットを使って本格的に仕上げ干し段階へと突入します。鮭とばらしく、身をサケサケ尖らした状態で干しても良いですし、一口サイズに気ってから干してもOKです。そして、乾物ネットに入れて鮭の身を干す仕上がりは、お好みの硬さをご自身の判断にて決定してください。全体的に鮭の身の色合いが変わってきて、硬くなっていれば鮭とばの完成です。
以上が家庭でも簡単に出来る鮭とばの作り方でした。アキアジ釣りをする方は、丸々1匹をゴージャスに鮭とば製作をしてみたいものですよね。丸々1匹はたいそうだけど、鮭とばは作ってみたいという方も切り身から簡単に作ることができるので意外と鮭とばは気軽に作れる干物ですね。
硬い皮付き鮭トバの食べ方
楽しく鮭とばが完成したけれど、皮付きの鮭とばは硬いという印象がありますよね。でも、ちょっとした食べ方の工夫をすると硬い皮つき鮭とばも美味しく程よい方さで食べる事ができます。まず、鮭とば本来の味を楽しみたいという方は、細くカットすることで硬い皮もパリパリとおやつ感覚で楽しめます。鮭とばが硬いと感じる方は、分厚い皮つきのものを食べていることが多いです。
続いては、お酒のおつまみとして鮭とばの硬い皮を裂いて、皮と身の部分を別々に火炙りする食べ方です。火炙る事で硬い皮の部分もパリパリのせんべいの様な食感になり、最高のお酒のおつまみになります。最後に、鮭とばのそのものの味を楽しんだ後は、調味料を使うアレンジ方法もあります。鮭とばをマヨネーズや醤油、そしてみりんなどで味付けをして食べるのも美味しいですよ。
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