夜光虫ウミホタル違いと聞くと、説明が難しくても海の中で光る生物といったイメージを持たれている方は多いでしょう。誰しも一度は、夜の海や夜釣りで何かしら光る生物を見たことはないでしょうか。夜の海に石を投げ入れたり、海に近い河川で遊んでいたりする時に、ちょっとした刺激で発光する生物に遭遇することがほとんどですが、この生物が夜光虫なのかそれもと海ホタルなのかその光る秘密と、光り方の特徴についてまとめていきます。

ツーリー
夜光虫とウミホタルって、実際に見ると幻想的で綺麗だよね。なんだか仮想空間に入ったかのような光景だけれど、夜光虫と海ホタルって何が違うか知らないんだよね。
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夜光虫とウミホタルの違いについて


夜光虫とウミホタルは、生物種が全く違います。どちらも光って海にいるために夜光虫と海ホタルは混同されがちですが、2つは全然違う生物なのでそれぞれの光方も違った特徴があります。夜光虫というのは海の中で青白く光るプランクトンの一種であり、体のサイズは人の目では見ることが出来ないような生物です。夜光虫は1ミリ以下の体長で、海面に浮かんで生活しています。

海洋性プランクトンの一種である夜光虫が大量に出現すると、人が刺激を与えなくとも海を青白く光らせることもあります。また、夜光虫は夜に見ると光っているように見えますが、太陽の光の下で見ると赤く見えます。多くの人が知っている赤潮と呼ばれる現象では、この夜光虫が大量に発生したときにも海が真っ赤に染まります。ニュースなどでも、海が赤く染まっている様子を見たことがあるかも知れません。

夜光虫は、夜になると波の刺激を受けたりすると光りますので、波をさらに立てたり石を投げたりして刺激を与えると、もっと光るので試してみて下さい。夜光虫は水質があまり良くないところや潮の流れが穏やかな所に発生しやすく、綺麗すぎる海水の所ではあまり見られません。

一方のウミホタルというのは、浅い海の底にいる甲殻類です。海ホタルはエビやカニといった甲殻類と同じ分類ですから、プランクトンである夜光虫とは全く違っていることが分かりますね。海ホタルの体長は4ミリくらいになり、肉眼でもしっかり観察できる程の大きさとなっています。魚などが死んだときに、海ホタルが死骸を食べて海を掃除してくれるという海の掃除屋さんの働きもしてくれます。

夜光虫がいるところに魚がいないって本当?

夜光虫というのは肉食のプランクトンのため、魚が餌にするような物もどんどん自分たちで食べてしまいます。弱った魚なんかも、夜光虫は食べてしまうことがあります。また、夜光虫は魚のエラから中に入り込んで、エラそのものや魚の内臓なんかを食べることがあると観察されています。余談ですが、夜光虫は加熱すると死んでしまいますから、夜光虫が体に入り込んだ魚は焼いたり煮たりすることで害がないものになります。

動物性プランクトンである夜光虫が多く発生すると、海中の酸素を一気に消費します。魚にとっては、その夜光虫が大量発生したエリアが酸素が少ない海水になり酸欠状態になってしまいます。結果として魚たちは、夜光虫が多く発生しているところには近寄りません。仮に魚がいたとしても、酸素不足の状態になっているために、活性はかなり下がっています。

以上が、両生物の違いとなっていますが、夜光虫は大量に発生すると海の中にある酸素を減らすので、魚の数を減らしたり魚を弱らせたりするという特徴もあります。そのため、夜光虫は漁師さん達にとっては、やっかいな存在です。海ホタルは海を綺麗な状態に保ってくれるので、漁師さんにとっては助かる存在ですよ。

夜光虫とウミホタルの光り方の特徴


どうして夜光虫やウミホタルは、光を発するのでしょうか。一般的に魚の種類によっては、光におびき寄せられる特性があります。夜光虫は外的刺激を受けて光ることにより、獲物である魚を誘い捕食していると考えられています。また別の理由は夜光虫が光ることで、自分を他の捕食者から食べられないようにするとも言われています。

自分たちを食べようとする敵が接近してきたときにその衝撃で自ら光り、相手に脅威を与えようとするのです。夜光虫が群れていると大きな光量になりますので、天敵から見ると何か大きな生物がいるように映ります。すると天敵は近づいて来ませんから、夜光虫は身を守ることが出来るという仕組みです。

夜光虫の光は、波の刺激だったり、捕食者が近づく動きで発生する衝撃だったりに反応して光ります。その夜光虫の光は、一瞬光って刺激が無くなると、光が消えるようなスタイルです。つまり、一時的な刺激によって光ったり消えたりを繰り返す光方が夜光虫の特徴であります。夜光虫が沢山いる海を見ていると、波の強弱によって光ったり消えたりを繰り返している様子がよくわかります。

夜光虫というのは自ら光を発することで、栄養補給をしつつも外敵から身を守っているしたたかなプランクトンです。夜になると海を光らせて目を楽しませてくれますが、魚に取ったら貴重な酸素を吸い尽くす厄介者です。

一方で、海ホタルの光り方は、1回光るとしばらくその明かりが消えません。糸を引くように青白い光が、ずっと見えていることがあります。ちょうどホタルが空中を飛んでいるかのように、海面に光の糸を引いている様子を観察できます。ウミホタルは外的刺激によって海の中で光を発するのではなく、ウミホタルの体内に含まれる成分を吐き出すことで、海中の酸素と反応して光ります。

ちなみにウミホタルの体調は4ミリほどの大きさでありますが、エビや蟹などの仲間なので足もしっかりあり、心臓もあります。ただし、海ホタルの体は無色透明であり、昼間は砂地に潜って生活していて夜になると海面付近まで浮遊してきます。海ほたるが光る理由としては、子孫繁栄のためにメスを寄せてくるためという考え方がされています。

夜光虫とウミホタルは採集できるのかどうか

夜光虫と海ホタルを採集して、家で違いを観察してみたいという場合には、どうしたら良いでしょうか。夜光虫は動物性プランクトンですから、手で捕まえたり網を使って捕まえたりすることは難しいと言えます。夜光虫を捕まえるためには、プランクトンネットという特殊な道具を使わないと、採集することは出来ませんから覚えておいて下さい。

夜光虫に比べて、海ホタルは採集が難しくありません。ペットボトルなどの蓋に穴を開けて、中に餌となる魚の身などを入れておくと良いでしょう。しばらく海の中に沈めていると、ペットボトルの中にウミホタルがたくさん入っています。ウミホタルを飼育をしたいときには細かい砂を少し入れ、エアレーションしてあげて下さい。

夜光虫と海ホタルは、生物種が違う点を知っておくと楽しいですね。海ホタルのほうが、採集して飼育しやすくなっています。

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