アキアジと鮭の違いをご存知でしょうか。アキアジは「秋鮭」と呼び、鮭釣りと言えばアキアジを意味することが多いです。釣り人も含めて、アキアジと鮭って何が違うのか疑問に思う方も多いはず。
また、マスやサーモンも同じく鮭の仲間に分類されるのですが、もっと言えばアキアジと鮭とマスとサーモンどれがどう違うのかこんがらがってしまいます。そこで、アキアジと鮭の違いやマスとサーモンの分類の仕方についてご紹介していきたいと思います。
アキアジと鮭の違いについて
アキアジ釣りは、鮭釣りと一緒なのですが厳密的には鮭の中でも特別な習性の鮭を釣る釣り方です。鮭と聞くと、どのような習性があると思いますでしょうか。多くの方が、鮭は川で生まれて海に渡りながら北上して年月が経過したら再び生まれた河川に戻ってくるという習性をご存知のことでしょう。そうです、アキアジは多くの方がご存知の秋から冬になると産卵のために生まれ故郷の河川に帰って来る鮭ですね。
つまり、アキアジ釣りは9月から11月または12月にかけて川を登ってくる鮭を狙う釣りです。もちろん、産卵が終わって春の時期になると海の海岸周辺で鮭が釣れるようにもなります。これはアキアジの赤ちゃんが成長して海に出る時期の鮭ですが、元々はアキアジです。このように、同じ鮭でも釣れる場所または今現在居る場所によって、アキアジなのか鮭なのか呼び名が変わってきます。
基本的にはアキアジも他の鮭と呼ばれるものも「シロサケ(白鮭)」となっています。白鮭の中でもその身の状態や個体差によって、また名前が変わってきます。同じシロサケであっても、釣れる時期や個体の違いによって色々な種類の鮭に分かれます。鮭イコール白鮭と認識していれば間違いありません。続いて、鮭を英語で表現すると「」というスペルであり、サーモンとなるわけですが、厳密には鮭はサーモンとして扱われることはありません。
マスとサーモンの分類の仕方について
実は鮭とマスとサーモンは、元々をたどると同じ種類の魚です。鮭は英語で「salmon」(サーモン)と呼ばれますが、お寿司屋さんで「鮭」という名前で握られていません。一方、スーパーやデパートでお寿司は「サーモン」として売れれていますが、切り身などはサーモンではなく「鮭」として販売されています。そして、マスは英語で「trout」(トラウト)と呼ばれています。
マスも鮭の仲間であり、トラウトサーモンとしてお寿司屋さんで使用されるものになります。一般的に鮭の養殖で育ったものをトラウトサーモンと呼び、あのピンク色に白い脂の乗った美味しい馴染みの深いものが「サーモン」と呼ばれます。つまり、生物上の分類ではマス≒鮭≒サーモンであるものの、海で養殖されたマス類あるいは鮭を「サーモン」と分類します。
一方で、マスも鮭の仲間ですが、白鮭に分類されるものを「鮭」と呼び、それ以外の鮭の仲間を「マス(鱒)」と分類します。大昔では、川に登ってくるアキアジも、海に出た鮭も、すべてひっくるめて「鱒(マス)」と呼ばれていました。しかし、同じマス類から時期や場所によって、姿に変化が出てきたり身に特徴が出てきたりするので、「鮭」「マス」と分けられるようになりました。
今では、そんな「鮭」(白鮭)の中でも、状態に良いものが数千本に1匹の割合、数万本に1匹の割合で存在する稀少な良型の鮭をブランド化して、鮭の呼び方を変化させて区別しています。ざっくりと鮭とマスは同じであり、それ以外の養殖物のサケは「サーモン」と区別される認識となっています。ちなにみもう少し詳しく言及すると、一般的にお寿司屋さんでサーモンと呼ばれるものは白鮭ではないので「マス」に分類されます。
そして、マスの中でも主に養殖物のマスを「サーモン」と呼ぶので一般的なお寿司屋さんサーモンは、養殖マスとなります。天然マス(鱒)は、お寿司屋さんで並ぶことがほとんどないので、釣り人ならばその珍味を堪能することができますね。また、鱒寿司と呼ばれるものは養殖マスではなくて天然マスを使用している場合が多いです。
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